慢性的な不眠症に苦しむ殺し屋。本作の主人公。
常に寝不足でテンションが低い。

年齢、国籍不明。日本名「村木武生(むらき・たけお)」、中国名「曾黒星(ゾン・ヘイシン)」として通っている。
歌舞伎町の外れにあるラブホテルの一室に定住しており、日頃はそこの雇われ従業員として無気力に過ごしている。仕事が入った時だけ殺し屋として活動する。
人を殺さなければ眠れない性質のために殺し屋となったが、あざみに出会い、彼女を抱くことで眠れるようになってから、あざみを手放せなくなる。

主人公の住むホテルを偶然利用したデリヘル嬢。
派遣先の客の死で、東儀に追われる身となる。

素性は不明。
明るく朗らかな飄々とした雰囲気の中にとりとめのない影を持つ、
謎の少女。

警視庁捜査一課のエリート刑事。

本庁所属でありながら東新宿署の縄張りである歌舞伎町に出没し、
何かを探して歩く。
一見優男風だが、柔剣道のみならず様々な実戦的格闘技を修得している
切れ者。

東新宿署刑事課第四課の女刑事。

法の正義や警察の使命感といったものは欠片も持たない悪徳警官。
歌舞伎町の裏社会を支配する暴力団青池会と癒着している。
女の身ながらヤクザや不法滞在外国人など歌舞伎町の悪党の間を泳ぎ回り、目こぼしと引き換えに上前をハネたり賄賂を受け取ったりする。

性格は極めて凶暴で、性にも貪欲。

歌舞伎町を支配する広域暴力団S会系二次団体、
青池会若頭。
青池会の跡目を継ぐ一人と目されている気鋭の出世頭。

無口で自制心の塊のような男。
いかなる時も表情を変えず無駄口も叩かず、行動する時は必ずそれを決着させる確固たる意志をもって動く。
殺す必要があれば誰であろうと躊躇わず殺す凶暴性を秘めているが、それを全く面に出さず自制できる精神力の持ち主。

青池会構成員。
若頭・東儀衛に帯同する付き人。

大胆で物怖じしない、軽薄だが頭の切れる現代気質の若者。
ヤクザ特有の面子やプライドなどは薄く、目的のためには他勢力とも通じる柔軟性を持つ。

S会系三次団体・御舟組組長。
青池会舎弟頭。

東儀衛と青池会の跡目相続を争うと目される、もう一人の高級幹部。
酒もセックスも腕っ節も並外れて強い、古典的なタイプの極道。
冷酷非情だが身内には情が篤く、下の者に慕われる豪傑。

歌舞伎町にある無許可デリヘルの店長。
中国人。

若い頃は血気盛んな武闘派筆頭として鳴らした上海出身の元マフィア。
落ちぶれた今ではヤクザと警察の支配下に甘んじながら、それでも歌舞伎町にへばりついている。
主人公とは旧知の仲。

雲の経営する無許可風俗店でデリヘル嬢の送迎を担当する
年老いた運転手。中国人。

温厚実直で嬢人気も高いが、その実かつて歌舞伎町で権勢を振るった伝説的な中国人マフィアのボスであり、雲の元上司。
いかなる時にも動じず、信頼や友誼を裏切らない男の中の男。

早熟で物怖じしない、聡明で気の強い美少女。
年上の男が好み。処女。

歌舞伎町で主人公と出会い、あざみとも打ち解けていく。

歌舞伎町を徘徊する怪しげなチンピラ。
中国人。

詐欺や盗品の売買などを生業とし、ヤクザ・中国人・警察と複数の勢力間を巧妙に泳ぎ立ち回る抜け目ない小悪党。
長く新宿に根を張り、悪徳刑事・鵜飼紗雪の子飼いの情報屋でもある。

雲のデリヘルの常連客。

一見して競馬場や競輪場にたむろする日雇い労務者風の、
風采の上がらぬハゲ頭の中年男。
いつも飄々と笑っていて親しみやすい人物。

主人公の住むラブホテルのオーナー。
主人公をこき使う因業な老女。
本名は不明。主人公には「ババア」と呼ばれている。

歌舞伎町の裏社会の事情通。
青池会とも繋がりがあり、主人公の副業が殺し屋であることや、雲が元マフィアであることも知っている。

電動車椅子に乗った四肢のない女殺人鬼。

両腕両足は凶器類を内蔵した機械式のロボットアーム。
改造車椅子は最高時速50キロで疾走し、狙った獲物をどこまでも
追いかける。

その正体、意図は不明。
都市伝説の化け物じみた存在。